●あゆ
六月は鮎(あゆ)漁が解禁をむかえる時期です。この頃になると、魚屋さんの店頭でも天然ものの鮎が姿を見せるようになります。
鮎は別名「香魚」とも言われ、とても香りの豊かな魚です。鮎には天然ものと養殖ものがありますが、味、香りともに天然ものは格別といえるでしょう。また、天然ものは養殖の二倍の脂質を含むといわれ、とても脂がのっています。養殖ものが全体的にやや黒っぽい色をしているのに比べ、天然ものは黄色みを帯びています。
鮎が一般家庭の食卓に登場する機会はあまり多くありませんが、鮎はビタミンA、ビタミンB1、カルシウムを豊富に含み、とても栄養価の高い魚です。初夏の「若鮎」は塩焼きに、秋の「落ち鮎」は煮つけに適しています。
最も美味しくなる旬のものを食べるのは、その時でしか味わえない最高の贅沢です。鮎で旬を楽しんでみてはいかがですか。
●七夕
七月七日は「七夕」。七夕は中国と日本の文化が融合した風習です。
天の川の両岸の織り姫(織女星)とひこ星(牽牛星)が、一年に一度だけ逢うことができるというお話はとても有名ですが、これは中国の伝説です。中国では、織女星は糸や針をつかさどる星であることから、七夕にお供えをすると裁縫が上達するとされてきました。
一方、日本では、女性が機屋にこもって「けがれ」を払う「棚機女(はたつめ)」という行事が古くからあります。この中国と日本の二つの風習の要素が混ざり、日本独特の七夕になったと言われています。
七夕には、天の川や、布を織る糸に見立てた「そうめん」を食べる風習があります。糸のように細いそうめんには、織り姫のように裁縫が上達するように、との願いが込められています。
ちなみに、そうめん、ひやむぎはどちらも小麦粉を原料として作られたものですが、その違いはどこにあるのでしょう。厳密には、太さが1.3mmより細いものをそうめん、それより太いものをひやむぎと呼ぶようです。つまりそうめんとひやむぎの違いは、「太さ」ということになりますね。